カテキン

カテキンとは?

カテキンはポリフェノールの一種で、植物に含まれる渋みや苦味の成分をいいます。抗菌力や抗酸化力が非常に強く、最近注目を集めて清涼飲料水などにも入ったりしています。カテキンは緑茶や渋柿などの渋み成分である緑茶タンニンともいいます。緑茶タンニンのほうが効能が優れているため、他のタンニンと区別するためにカテキン(緑茶カテキン)と呼ぶようになりました。風邪のひき始めなどには、緑茶を飲んだり緑茶でうがいしたりするとカテキンの殺菌効果で風邪の症状が軽減するといわれて、お寿司屋さんで最後に濃いお茶を飲むのは、生魚や貝などを食べた後にカテキンの殺菌作用を利用して食中毒防止をはかる習慣といわれています。

カテキンの成分

カテキン(緑茶カテキン)は乾燥茶葉の8〜15%含まれていて、高級な玉露より上物煎茶に多く含まれています。カテキンの主な成分は、エピガロカテキンガレード、エピガロカテキン、エピカテキン、ガロカテキンなどがあげれます。紅茶やウーロン茶などからもカテキンは摂る事が可能ですが、強力な効果があるエピガロカテキンガレードは緑茶に含まれる量が圧倒的に多いです。

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カテキンの効能

カテキンの効能としては、まず抗菌と消臭があげられ、病原性大腸菌やピロリ菌などによる食中毒や虫歯の予防があります。次に抗酸化作用で動脈硬化や高血圧、ガンなどを引き起こす活性酸素を除去します。これはビタミンやカフェインとの相互作用でさらに強まることがわかっています。カテキンはまた血糖値を下げる作用もあるため糖尿病の予防や改善にもよいといわれています。お茶で有名な静岡の緑茶を日常的に飲用している地域では、胃ガンの発生死亡率が全国平均の五分の一という調査結果もあり、緑茶カテキンは抗ガン作用でも注目されており、緑茶カテキンの抗菌作用は、胃潰瘍や胃がんの危険因子であるピロリ菌を不活性化させるという研究結果もあります。緑茶カテキンには腸内にいる善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を増やし、悪玉菌(ウェルシュ菌)などを少なくする効果をもっています。また体臭や口臭を抑える作用もあり、継続的に高濃度の緑茶カテキンを摂取すると体内脂肪が減少するというカテキンのダイエット効果も発表されています。

カテキンのとり方

カテキンはお茶を飲むことにより一番摂取しやすく、10〜15gの緑茶をぬるま湯で1分ろ過した程度のお茶に一番多く溶け出し、含まれているといわれています。鉄分と結合すると吸収されにくいので、他のサプリメントなどとは一緒に飲用しないほうがよいとされています。

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