梅
梅とは?
梅はバラ科サクラ属の落葉樹で、原産地は中国。日本ではやわらかい梅干しですが、中国では乾燥梅干しが主流です。昔から梅の殺菌作用を利用して弁当に入れたり、お茶に落としたりして食されてきています。梅干の赤紫色は紫シソの葉に含まれる「シソニン」で、塩漬けにした梅果肉から浸透圧で吸い上げたクエン酸などと反応して発色します。
梅の成分
梅の果肉には、有名なクエン酸をはじめリンゴ酸、ピクリン酸、カテキン酸、コハク酸、酒石酸などの強力な抗菌作用の有機酸が含まれています。とくにクエン酸は筋肉の中にできる疲労物質・乳酸の発生を抑えるので疲労回復に効果があります。カテキン酸は胃腸の働きをよくし、ピクリン酸は肝臓機能活性化によって全身の新陳代謝を活発にします。これはアルコール分解を早めるため、二日酔いにも効果を発揮します。クエン酸は梅干しや梅酒にも含まれますが、ムメフラールという成分は梅肉エキスだけに含まれていて、血液をサラサラにしたり、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果があると期待されています。
スポンサードリンク梅の効能
梅の産地として有名な紀州・和歌山では、江戸時代から梅肉エキスを民間の治療薬や調味料として広く利用し、強力な殺菌作用をもつ梅肉エキスを腹の調子が悪いときの薬として重宝してきました。健康効果としては、胃潰瘍や胃がんの危険因子であるピロリ菌の増殖を抑制する働きがあり、カルシウムの体内吸収を助けるため骨粗しょう症にも効果があります。また副腎皮質ホルモンなどの分泌を抑えるカテコールアミンを増やし、ストレスに起因する心身の症状を緩和します。
梅のとり方
梅は食材として簡単に摂取できる成分です。梅肉エキスはお湯などに溶かして服用します。梅肉エキス3gで血流改善の効果があります。乗り物酔いには顆粒のものが販売されています。即効性が期待できないので継続して利用することをおすすめします。
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